町長選挙

2018年1月

舟橋貴之(52歳)

次世代に過度な負担を残さないために

 平成18年のマニフェストにも記した、「市町村は、何のためにあるのか?」と考えた末、町長選挙に出馬しました。
 「このまちに生活する人が、十分とは言えないまでも、まあまあ『快適』であると思えること。もし、社会的弱者になったときでも、『大丈夫』だという安心感がなければ、存立意義はない」と。

 街頭演説では、「高齢化のために増大する医療や介護を支えるための義務的な負担金を捻出するために、役場をスリム化すること。そのためには市町村合併(人口は最低10万人はほしい)も重要な選択肢である。」と訴えました。今もその考えは変わっていません。

 合併特例法が切れ、「それならやれるだけ、頑張るしかない。」と懸命に走ってきました。平成20年のリーマンショックを受けての国の経済対策に加え、中央省庁職員の支援もあり、教育施設を始め、当初、思い描いた以上のインフラ整備をすることができました。特に学校給食センターを建設できたことが、将来の町財政負担軽減に寄与する成果であったと思います。

但し、就任間もなく着工した、農業集落排水事業の日中福田浄化センターを、町単独費をつぎ込んでも、上流にある新瀬戸地区分も引き受けられるような大きなものにすればと、気が付いたときにはすでに遅く、いまだに後悔している案件もあります。

 全国各地で頻発している豪雨災害。あってほしくないけど、備えなければならない地獄谷の水蒸気爆発。猪・猿などの鳥獣被害対策は喫緊の課題です。さらに、後期高齢者等の通院手段を確保。一見、地味な仕事のようですが、基礎的自治体にとって、もっとも重要な役割です。

 その上で、厳しい財政状況にあっても、私たちの世代がやるべきこと。それは、次世代に過度な負担を残さないよう、未来のための投資をすることです。例えば、税収確保のための企業誘致。郷土を守るための農林業基盤の整備。農産物の加工・販売(6次産業)による稼げるステージの創出による移住・定住の促進。そして、町の将来を担う人材の支援です。

利田小、雄山中、富山東高、明治大学、衆議院議員河野洋平秘書(8年)、町議(8年)、町長(12年)

2014年1月

幻の選挙公報2014

舟橋たかゆき(48歳)

あれもこれも、は…

「あの町にもあるから、うちの町にも欲しい。」と言われることがあります。はっきり言って、「あれも、これも」はできません。人口比例すれば、「立山町に1個あれば、富山市には15個必要ですね。」ということになります。公共施設等をフルセットで揃えたければ、果たして、いまの人口規模でいいのかという議論をしなければなりません。

身の丈にあった行政

平成20年のリーマンショック以来、国の経済対策予算を活用して、少ない町財政負担で、公共施設の耐震改修や改築を進めることができました。もちろん、国がいつまでも大盤振る舞いできるはずがありません。例えば、新しい施設を造る場合は古い施設を壊す。あるいは、民間に譲渡する。できれば2つを1つにするという、これまで通りスリム化を図ります。

使い道が決まっているお金

財政リスクの面で、他の市町村との違いは、面積が広いために下水道整備に多額のお金がかかることです。特に、中山間地域の下水道事業は、平成22年度に整備は終えているものの、実はこれからが元利償還金返済のピーク(35年頃まで)を迎えます。また、平坦地では整備が遅れており、今後も多額の工事費用を要します。さらに、団塊の世代の皆さんが75歳を迎える37年頃から本格的な超高齢社会に突入し、医療や介護の費用が増大します。

 

質の高いまちへ

先人の叡智と努力により、立山黒部アルペンルートができ、これを結ぶ地鉄立山線が町の背骨となっています。農業基盤整備も進んでおります。町全体が「たてやまブランド」の大事な資源です。これに企業誘致と産業支援により、超高齢社会を乗りきれるよう、町全体として質の高い、次世代に誇れるまちづくりを進めてまいります。

【経歴】利田小、雄山中、富山東高、明治大卒。

衆議院議員河野洋平秘書(3年)、町議(8年)、町長(8年)月

2010年1月

 私は、なんでもかんでも「あれをやります。これを無料にします。」とは、なかなか言えません。最近の選挙で過熱してきている、いわゆる「サービス競争合戦」は、町財政に責任を持つ者として、極力慎まなければならないと思っています。結局、私たちの子供の世代に過度な負担を強いいることになるからです。
町長には、20年後の納税者に対しても責任があります。この町の未来に責任があるのです。

いま、やるべきことは

まず、わが町に限らず、全国の地方自治体がやるべきことは、戦後最大とも言われる経済危機を克服するために、国・地方が一体となって景気対策に取り組むこと。それと同時に、失業などにより、本当に困っている人を支えていくことです。
 また、政権が変わり、新しい施策に予算が振り分けられることによって、当然、どこかにしわ寄せが出てくるはずです。直接、住民と接する基礎的自治体として、目配りを欠かさず、公がやるべきことであれば、全力でサポートしていかねばなりません。
 次に、いま、立山町がなすべきことは、少子高齢化社会に対応したまちづくりを進めていくことです。具体的には、

  1. 公共交通機関の維持活性化
    75歳以上の方は、15年後には5人に1人になります。車を運転できない人は間違いなく増えます。
  2. 中心市街地機能の維持
    「中心がないまちは維持可能性を持たない。」と言われています。日常生活に最低限必要なものは、まちなかで確保できること。
  3. 公共施設の複合化などにより将来の財政負担を軽減
    統合による町職員削減や民間委託等を進めて、公共投資や福祉を支えるための財源を確保します。
  4. 子育て支援の拡充
    放課後児童クラブ(学童保育)の拡充。児童の医療費負担を軽減。
    本当に困っている家庭の就学援助費(給食費等)を支援。
  5. 成長戦略としての教育への投資
    住みたくなるまちの鍵は教育環境の整備です。

2006年1月

いま、やるべきことを

「あれを作ります。これをやります。無料にします。」とは、なかなか言えません。
私は、いま40歳、二人の娘はまだ小学生です。ということは、10年経っても50歳。
子どもは、この町で中学・高校へと進んでいくでしょう。
つまり、自分の政策が、政治的判断が、そのまま、自分たちや、子どもたちの世代に降りかかってくる。だからこそ、命がけの政治が、今、必要なのです。
まずは、不安を「安心」に変える根拠を積み重ねること。10年後の超高齢社会に対応できるコンパクトなまちづくりを進めなければなりません。そして、「教育力」の回復です。

2つの「力」と、やめる勇気と。

安 心 力

子育ての
安心
児童館・・・夏休み学童保育を実施。放課後児童クラブの充実、乳幼児医療費委任払い制度(ピンクの紙)を富山市に拡充。
歩く人の
安心
公共交通機関「バックアッププロジェクト」・・・電車とバスの利便性アップ危機管理対策の充実。通学路の安全確保
人材の育成
農政改革に対応できる役場の体制づくり
高齢者への
対応
コンパクトなまちづくり・・・五百石駅と一体化した「保健福祉センター」
河川対策
河川係の設置・・・雨水排水対策が企業誘致の前提条件。除雪対策
情報の共有
町の財政、住民負担予測を説明し、合併住民アンケートを実施

教 育 力

教える力
教育委員会への役場の支援体制を構築。互見授業(教師力のアップ)
学ぶ力
学校司書を配置
学校施設
「メンテナンスプラン」を策定・公表し、修繕を着実に進めます。

やめる勇気

 
本当に必要なものをやるために、人口28,000人、町税収入27億円のこの町で、身の丈にあった行政を。

町議選挙公報

2002年1月

たてやまの勇気

舟橋たかゆき(48歳)
説明する責任、行動する責任を果たしたい。

 「あと、5,6年は流していけるかもしれない。しかし、10年後、20年後、そのとき、住んでいる人に対し、現在の行政サービスを維持できるのか。責任は誰が取るのか。皆さんに説明できる、そして、“前へ”一歩踏み出す原動力。そういう地方議員に私はなりたい。」

  1. まず、安全であること。安心できること。
    政治の基本は住民の生命財産を守ること。だから、
    • 交通安全(歩道の除雪他)・雨水排水対策
    • 働きながら安心して子育てできる環境づくり
    • 高齢化社会に対応できる施設整備、公共交通
  2. そして情報の共有を
    「いずれは」という無責任な発言でなく、具体的にサービス(福祉、公共料金等)がどうなるのか、根拠(法律、財源)をもって説明する責任。
  3. だから、いま行動のとき!
    壁(しがらみ)を乗り越え “市”へ
    • 行政サービスの格差解消(CATV・水道・医療他)
    • 行政改革…議員、管理職を削減し、その分現場スタッフの増